【感想】Vivy -Fluorite Eye's Song- 第一話「My Code -歌でみんなを幸せにするために-」
こんにちは、ゆれめぐるです。
個人的今期期待度ナンバーワンと言っても過言ではないVivy。
AIが当たり前の未来を描くSFアニメ、私の大好きなジャンルです。
では、本題。
#01 My Code -歌でみんなを幸せにするために- あらすじ
「私の使命は、歌で、みんなを幸せにすること」
史上初の自律人型AIとして生み出され、複合テーマパーク”ニーアランド”で活動するヴィヴィ。「歌でみんなを幸せにする」という使命を与えられたヴィヴィは、ステージで歌っている最中、マツモトと名乗るAIの接触を受ける。困惑するヴィヴィに、マツモトは「共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間の戦争を止めてほしい」と協力を求め――。公式サイトより
モノローグ
物語は不気味なテーマパークでのシーンから始まります。
明るい音楽とは裏腹にそこかしこで爆発らしき煙が上がり、怯える人々。
息絶える大量の人々、生き残った人々の叫びと、テーマパークの明るい音楽にパレードを続けるフロートの対比がなんとも不気味です。
研究者らしき男性がAIを振り切った先で、必死に何かをしようとしている。
「ディーバ、許さなくていい、恨んでくれ。私をどん底から救ってくれたのは他ならない君なんだ。重たすぎる100年だ。惨すぎる役割だ。君は望まないだろう。どうか、もう一度、あの日の私に…
ディーバ、未来を、人類を、頼んだぞ」
そう言ってEnterボタンを押したところでモノローグは終了。
AIの使命
時間軸が変わり、AIのプロモーションムービーが流れる。
AIには一つの使命のみが課され、それぞれに与えられたたった一つの使命のために稼働する。
これが研究者たちが見つけた、AIと人間、両者が発展するためのAIの在り方。
「君の使命は、歌でみんなを幸せにすることだ。そのために心を込めて歌うんだよ。」
その使命を課され、史上初の自律人形AI、ディーバは作られた。
しかし、ディーバが歌う「ニーアランド」の小さなステージに観客はほとんどいない。
霧島モモカはディーバの唯一のファンであり、彼女のことを絵本の主人公と同じヴィヴィという名前で呼ぶ。
ディーバはモモカと「いつかメインステージで歌う」ことを約束した。
人間みたいに心を込めて歌えれば、きっと———
マツモトの登場
次のステージに立とうとして突如動けなくなり倒れ込むディーバ。
AI集合データベース「アーカイブ」にアクセスするが応答がなくなり、「マツモト」と名乗るプログラムが侵入してきた。
マツモトは「100年後の未来からやってきたプログラム」を自称する。
「今後100年かけて、あなたにはボクと一緒にAIを滅ぼして欲しいんですよ」
マツモトはメンテナンスでは検知されず、出て行くよう警告してもそれに応じない。
そして、ディーバに100年後の映像を見せたが、ディーバには信じられなかった。
翌日、マツモトの予言通りディーバのステージに観客はいなかった。
それでも尚マツモトの言うことを信じないディーバにマツモトは新たな予言を伝える。
その予言を元にディーバは相川議員を助けた。
マツモトの使命
マツモトは曰く、
この後100年でAIは過剰に発展しすぎてしまう。その最初のきっかけと言われるのがAI命名法。この命名法が施行されればAIに人権が与えられる。このことは後のAI発展の礎となった。
命名法の成立にはディーバが助けた相川ヨウイチ議員がテロリストによって殺害された背景が関係している。彼の死後、その犠牲を無駄にするまいと他の議員が奮起した結果命名法が成立したのだ。
今後100年の間に命名法の成立と同様にAI史における転換点がいくつかあり、それを是正するためにマツモトは作られた。100年後、AIによって人間が殺される戦争を起こさせないために———
その夜、ディーバは相川殺害を阻止するために相川の元へ向かった。
1話時点での登場人物の印象
ヴィヴィ/ディーバ
プログラム通りに動く心のないAIのはずなのに、モモカや相川の言葉を反芻する描写が魅力的。
完璧なのに何かが欠けている感じがどこかヴァイオレット(ヴァイオレットエヴァーガーデン)に似ているなという印象。
マツモト
さすが100年後のAI。思考能力がヴィヴィと段違い。口達者。
自身もAIでありながらAIのヴィヴィにAIを滅ぼすことを依頼するというなんとも言い難い矛盾。
霧島モモカ
ツンデレ少女。この子のいい未来が想像できない…。
相川ヨウイチ
絶対裏ありそう。笑顔が胡散臭い。
ナビ
最初AIをサポートしてる人間かと思ってた。
これもシステム。AIのナビゲーションをAIがするってもうなんか無限連鎖しそう。
感想
映像美
とにかく映像がきれい。そしてその綺麗すぎる映像が怖さとか不気味さを感じさせてきます。
完璧過ぎることが恐怖や不気味さに繋がるのはAIも同じですね。
1話時点では場面のほとんどがニーアランド内で終わっているので、テーマパーク外の世界の様子、世界観が気になるところです。
人間のエゴイズム
人間に造り出されたAIがAIに人間のためにAIを滅ぼすことを依頼するという主題はエゴイズムの象徴ですね。
こういうSFめちゃくちゃ好きなんですが、毎回めちゃくちゃ考えさせられます。
考えれば考えるほど堂々巡りになっていくんですが、それがこういう作品の魅力だとも感じます。
まとめ
1話目にしてもうすでに情報量が多くてお腹いっぱいになりました(笑)
AIであるヴィヴィがここからどのように成長していくのか、どういう風に話が展開していくのか、期待を膨らませてくれる1話目でした。
ギルティクラウン、サイコパス、A.I.C.O.、とか通ってきた人にはたまらない作品だと思います。ゆれめぐるがまさにそうです。